【輪島塗】中棗 桜 七宝繋(しっぽうつなぎ)沈金
黒地に七宝文様が連綿と続き、そこに桜花が美しい濃淡を纏って浮かび上がる、精緻な沈金で描かれています。内側は銀地で、落ち着いた輝きからは夜桜のような幽玄さも感じられます。
七宝文様は、同じ大きさの円を重ねて繋げた幾何学的な連続模様で、円の交わりが花びらにも見えます。円形が連続して繋がることで、人と人の縁や調和を表します。また途切れることなく続くデザインは、繁栄や幸福の連鎖を意味します。
作り手は輪島の『山元清巧堂』。沈金加飾は古坂邦夫が担当しました。
1935年、能登鉄道の終着駅として輪島駅ができたのと同時期に漆器店として開業しました。
輪島の職人たちとともに、古来の輪島塗を実直に作り続けています。
現在、震災で輪島を離れざるを得ない人が多い中で、若い後継者が家業を引き継ぎました。輪島で再建を目指す貴重な存在です。
【塗り】
黒地に沈金
【サイズ】
径 :6.6cm
高さ:7cm
【素地】
天然木
【使用上の注意】
・電子レンジ、食洗機はご使用になれません。
・直射日光のあたる場所での保管はお控えください。
※ 専用の桐箱に入れてお送りします。

山元清巧堂(震災前に撮影)